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2005 第1戦 因果カップ

 続いて2課題目、男子と同じくぶら下がりムーブの課題。2つ目のぶら下がりホールドに両手マッチするのが核心。マッチの後も振られて体が回る中での次のムーブが悪く、両選手とも下部を抜けることが出来なかった。2課題とも完登は無く、1本目でK点を獲得した坪内選手が優勝した。


 オープン女子は予選をダントツの1位で通過した尾川選手と、2位で通過した外河選手が決勝課題を2課題とも完登でスーパーファイナルへ。

 スーパーファイナルは外河選手からトライ、オーバーハングしたカンテを登っていくラインはトゥフックをテクニカルに使い、カンテを抜けて上部へと進む設定。外河選手は設定通りトゥフックを使ってカンテを押さえながら一手一手と進んでいく。安定した登りを見せていたが後半は疲れも影響し、最終ホールドタッチでフォール。外河選手の登りに観客も熱くなった。その後、外河選手は完登出来ずにタイムオーバー。

 続いて予選、決勝と余裕のある登りを見せてくれた尾川選手。スーパーファイナルではどんな登りを見せてくれるのか観客も息をのむ。

 最初の数手は外河選手と同じ、スムーズに手を出していく。続いて注目のカンテの処理、外河選手とは違いヒールフックでカンテを押さえて次のムーブに入って手を出したが、バランスを崩したのかフォール。その後も幾度となくトライをしたが、ヒールフックがうまく決まらず下部が抜けれないまま、まさかのタイムオーバー。この瞬間、外河選手の優勝がきまった。


 オープン男子の決勝は3課題が用意され。予選順位の上位10名が決勝へと進出した。1課題目は小山田設定で足技、身体張力を必要とする課題。殆どの選手が完登出来ない中、茂垣選手と宮保選手が完登。かわって2課題目は緩傾斜に用意されたスローパー系の課題で保持力とダイナミックムーブが要求された。この課題の完登者は田中選手、渡辺選手。好みが出たのか課題ごとに登れる選手、登れない選手が別れ、誰が優勝するか分からない状態の中、3課題目。

 今まで以上に難しい課題で、緩傾斜にある悪いスタートから始まりケーブあるホールドにダイノ。そこから指先しかかからない悪いホールドでケーブ内をトラバースして上部に抜けていく課題設定だが、殆どの選手がケーブを抜けれずにK点までたどり着けない。このままではスーパーファイナルかと思う中、最後に登場の茂垣選手が大勢の観客が見守る中、安定した登りで完登。スーパーファイナルに移ることなく茂垣選手の優勝が決まった。


 今大会は日本各地からクライマーが集まり、特にオープンクラスではトップクライマーの登りを見ることが出来、観客も大いに賑わった。特に最後に行われた小山田 大氏によるエキシビジョン。世界のトップクライマーの登りを一目見ようと観客も雪崩のように小山田氏の周りに大移動。小山田氏のエキシビジョンはオープン女子のスーパーファイナルとオープン男子スーパーファイナルで行われ、解説付きの小山田氏の登りに全員が注目していた。

(提供:パンプ大阪店)

大阪市

PUMP大阪店


'05年1月22日


リザルト(PDF)



 今回のコンペは予選はセッション、決勝はオンサイトのベルトコンベア方式で行われた。


 予選は前半、後半に分けられ各6課題、計12課題を参加者の皆さんは頑張ってトライしていた。セッション方式ということもあり、同じ課題を何回でも挑戦でき他の人の登りも見る事も出来るので、コンペ初参加の方でも楽しめたと思う。

 予選課題は例年の課題より若干難しめの課題となっており、手こずっている選手を多く見かけたが、そんな中で印象に残ったのが女子オープンの尾川選手。殆どの課題を一撃で登り、予選時間1ラウンド60分のところ約30分で完登しての一抜け。圧倒的な強さを見せた。

 また男子オープンも12課題中11課題を完登した茂垣選手が予選1位で通過、予選4位通過の中野選手は57名の参加選手の中、唯一第1課題を完登した。この課題は小山田 大氏による課題、この課題の完登者は0名か?と思っていた矢先、予選終了時間間際に中野選手は完登。すばらしい登りを見せてくれた。


 決勝課題数は、男子オープンが3課題、それ以外は2課題でおこなわれた。

 ビギナー決勝1課題目は自然の岩をモチーフにしたタワーボルダーでの課題。シットダウンスタートからカンテ上を登り、最後はマントリングで上に立ち上がりゴール。インドアのみをトライしているクライマーには少し難しく感じたかもしれない。最終的に岡村選手、横辺選手、高田選手が同得点。予選の成績により岡村選手が優勝した。


 ミドルの決勝の2課題目は何とも奇想天外な課題。ぶら下がりホールドからぶら下がりホールドへ。アトラクション的な課題が行われた。実はこの課題は限定ルールのある課題で傾斜が起きてくるリップより上に足を上げることが出来ないルール。選手は上部まで登ったあとも不安定なぶら下がりホールドを足がかりに登らなくてはならず、足技を要求された。

 予選2位で通過の守口選手がみごとに完登、足使いは目を引いた。続いて予選1位通過の大田選手、下部をブラブラとぶら下がりホールドをトラバース、上部に入りK点獲得。その後、完登かと思われたが最後にフォール。優勝は守口選手に決まった。


 続くミドル女子決勝の課題は、男子の決勝課題にホールドを追加したもの。スタンスなども多数追加されたが1課題目の課題はハリボテを大きく持ちながらの課題で最後はマントルしてゴール。両選手とも奮闘するが坪内選手のK点獲得のみで完登はでなかった。



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