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JFA ジャパンツアー2004
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第3戦 V10 ののいち オープニング大会

篠崎喜信

男子ファイナルの篠崎喜信 [撮影:加藤 大治郎]


石川県 野々市町


スポーツクラブ V10 ののいち


12月4〜5日


リザルト(PDF)


ジャパンツアー13年の歴史の掉尾を飾るグランドファイナル大会が、石川県金沢市の近傍、石川郡野々市町にオープンするスポーツクラブV10(ヴィテン)で開催された。野々市町は金沢市の南西に位置し、金沢市内と言ってもかわらない立地である。当日はV10そのもののオープンでもあり、多くの招待客や見学者が訪れ観戦していた。

 今回は場所も時期も必ずしも良い条件ではないだけに、どれだけの選手が参加するかと危ぶまれたが、さすがにこれで最後と言うこともあってか、総数は少ないものの男女とも有力選手はほぼそろい踏み。特に男子は誰が勝ってもおかしくないメンバーとなった。

 その中で男子優勝は松島暁人。ファイナルではカンテ裏のホールドへのダイナミックブームで大きく振られ、あわやと言う場面もあったがこれを気迫で持ちこたえ、最後の垂壁は一手ごとに気合いを入れて終了点手前まで迫り、最終戦の勝利をもぎとった。2位は、茂垣敬太。茂垣は今年のコンペは海外に焦点を合わせ、ジャパンツアーは今年度初だが、CUWR15位に相応しいクライミングを見せてくれた。そして3位はジャパンツアー久々の登場となる立木孝明。今年度の初戦、横浜ロックマスターなどでセッターをつとめているが、選手としては2001年の最終戦以来となる。予選こそ今ひとつ振るわなかったが、ラウンドを進むごとにパフォーマンスが上がる印象で、その健在ぶりを示した。

小林由佳  

女子ファイナルの小林由佳
[撮影:加藤 大治郎]

 一方の女子は、“女王”小林由佳と、成長著しい野口啓代が、ともにファイナル(5.12d〜13a !!)を完登しスーパーファイナルにもつれ込む。ルートは男子ファイナルをリメイクしたもの。さすがに男子のそれに比べてホールドも加えられているが、最上部は男子ファイナルのままで、相当厳しいルートであることは間違いない。これを制したのは小林。完登こそ逸したものの、一種の風格さえ感じさせる登りで、夏のジュニアオリンピックの雪辱を果たした。女子3位は03年のジャパンカップに優勝した榊原佑子。ジャパンツアー1年ぶりの出場での入賞である。

 年間ランキングは最終戦の結果、佐川史佳と篠崎喜信が、同ポイントとなる。ワールドカップでは最終戦後のポイントで1位が2名いる場合、両者がともに出場した大会の成績を比較するが、今回は大会数が3回と少ないこと、またジャパンツアーそのものが最後ということもあり、両者を1位として年間チャンピオンを分け合うこととした。女子は、小林由佳が今年もダントツで年間チャンピオンの座を獲得している。


松島暁人

男子優勝は松島暁人
[撮影:北山 真]

 この大会をもって、1992年以来13年間にわたって開催されてきたジャパンツアーは終了した。ジャパンツアーについて、あるいは批判的な意見をお持ちの方もいるかもしれない。だがこの大会の存在が多くのクライマーを育て、競技に限らず国内のクライミングのレベル向上に大きく貢献してきたことは否定できないだろう。

 これで一つの時代が終わりを告げた。ジャパンツアーの目指した競技の方向性は、良かれ悪しかれバブル的なイベントのありようの影を引きずっていた。そのことが、昨今の経済情勢の中で、ジャパンツアーの存続を難しくしていたことは否定できない。ジャパンツアーは定向進化の末滅び去った巨大生物に似ているのかも知れない。

 クライミング競技はこれからどのようになっていくのだろう。“終了宣言”の中で北山が述べているように、日本山岳協会は10年前とは大きく変っている。ジャパンツアーがなくなれば、日本山岳協会が開催する大会の重みが、一段と増すのは間違いない。ただし、確かに日本山岳協会のクライミングに対する取り組み姿勢は前向きであるが、それは国体山岳競技の存続をめぐる日本体育協会からの指導という“外圧”によるところが大きい。ジャパンカップやジュニアオリンピックは、ICC――UIAAのスタンダードに準拠した運営が望みうる。だが、国体となると全く別の話である。国体を運営する国体委員会の体質と姿勢は、未だ旧態依然としたものをあまりに多く残している。予算の面でも桁違いの規模を持つ国体が、本当の意味でクライマーのためのものになるために越えなければならないハードルは、極めて多くかつ高いのが現実なのである。

       
女子入賞者 男子入賞者  

男女上位入賞者 [写真上 撮影:飯山 健治]


協賛

キャラバン、マムート、ノース、パタゴニア、ミレー、グレゴリー、 ロストアロー、インターテック、マジックマウンテン、アルテリア、メスカリート、モンベル  (順不同)


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