翌日はまず男子準決勝。予選で大量の完登者を出したためにかなり難しめのルート設定となった。完登は佐川史佳、伊東秀和、篠崎喜信の3人のみ。
女子決勝ルートはその男子準決勝のリメイクで、上部はほぼ同じ。野口、真達がハングを越えた部分でフォール。そして14連勝中の小林。ハング越えまでは順調に高度を稼ぎ、真達の1手先でフォール。残念ながら完登シーンを見ることはできなかったが、連勝記録を15にのばした。
男子決勝は5.13c(推定)。どのセクションでも気の抜けないルート設定となっている。そこを、抜群の集中力で終了点直下までこぎ着け、初優勝をきめたのは“影の実力者”と言われて久しい佐川史佳。ついに表彰台の真ん中に立つ時が来た。昨年度の年間チャンピオン伊東が1手下で2位。室岡照吾が、嬉しい自己ベストの3位入賞を果たした。
北山 真
横浜 みなとみらい21
クィーンズサークル
4月3〜4日
最もギャラリーを集めるコンペとして年々注目度を高めている横浜ロックマスターが、JFAジャパンツアーの開幕戦として4月3日、4日、横浜・みなとみらい21のクィーンズスクエアで開催された。
男子は、現在2強といえる松島暁人、茂垣敬太が海外遠征のため欠場。多くの有力選手に優勝の可能性のある大会だと噂された。予選ではシード選手を除く31人中、大量17人が完登。これにシード選手を加えた24名が翌日の準決勝へと進出。
女子は17人が参加。準決勝では小林由佳、真達朋子、野口啓代の3人が完登。以下、成績順に合計8人が決勝に進んだ。
男子入賞者(写真左):左から2位の伊東秀和、優勝の佐川、3位の室岡照悟。
女子入賞者(写真右):同じく2位の真達朋子、優勝の小林由佳、3位の野口啓代。
写真:井上大助