マナー・ルールの啓発活動
自分たちの安全を、フィールドを、クライミング文化を守るために、クライマー自身が何をするべきかを、広くクライマーに伝える活動をしています。
アクセス問題発生の原因の多くは、クライマーのマナーの悪さが原因。「知らなかった」、「ほかにもやっている人がいる」などという言い訳のもと行なわれた、たった一人のささいな行動が大切な岩場を奪うことになる事実を、みなさんに強く意識していただくためのアクションを続けます。
全国アクセス問題エリア一覧
これから岩場に行く人が登り方より先に知っておくべきこと
ジムでクライミングを始めて、そろそろ岩場に行ってみようと思ったら、岩の登り方やトポの読み方よりも先に、知っておいてほしいことがあります。
ジムはクライマーのための施設ですが、多くの岩場は、クライミングの場所ではなく、私たちクライマーが、もともとあった岩をクライミングの対象として、岩場やエリアと呼んでいるだけなのです。
すべてのクライマーは、そのことを理解し、やるべきこと、やってはいけないことをしっかりと認識するべきです。自分の行動ひとつで、昨日まで登っていた岩場が突然奪われることになるのです。アクセス問題という現実に、目を向けなくてはいけません。
岩場を守るために、みんながクライミングを楽しむために。
1. 岩場を守るために
岩場は誰かの持ち物である
私有地でも公の土地でも、クライマーのものではありません。
地元との関係が岩場を守ることもある
岩場の周りで生活している人たちに歓迎される存在になることは
それほどむずかしいことではありません。
あいさつをする
地元でお金を使う
イベントに参加する
自分の家の庭でされたくないことを岩場でしてはいけない
こんなことしてると、今に日本から岩場がなくなります。
脱ぐ・騒ぐ・奇声を発する
無断駐車・迷惑駐車をする
事故を起こす・ケガをする
たき火・バーナーなど火を使う
チョークを掃除しない
ナイトボルダリングをする
トイレマナーがなってない
木を切る・地面を掘る
テント泊・車中泊をする
ゴミ・残留物
2.みんながクライミングを楽しむために
人の登りを邪魔してはいけない
クライミングの文化やスタイルを守り、人のクライミングを尊重しましょう。
課題を占拠する
ビレイヤーに話しかける
オンサイトを妨げる
勝手にボルトを打つ
喫煙・音楽・電話
チッピング
JFAは明確に「チッピング行為」を否定します。
フリークライミングのルートに対して、ホールドを故意に変形する「チッピング」は、クライミングでもっとも恥ずべき行為です。
「あるがままの岩を、人工的な手段を排して自らの手足のみで登りきる」というフリークライミングの原則をないがしろにし、すべてのクライマーから共有財産である課題を永遠に奪い去る。その行為は、それがクライマーによるものであればなおさら、絶対的な否定に値するものです。
初登者や完登者の想い、完登を目指すクライマーの情熱、未来のクライマーが本来の姿のルートを登る可能性、それらすべてが身勝手な行動によって踏みにじられることは、理由や目的が何であれ、決して認められるべきではありません。
破壊され、姿を変えられた岩は、二度と元には戻らないのです。
No Chipping!ロゴについて
「No Chipping!」ロゴは、1999年12月に、ウェブマガジン「ボルダリングネットジャパン」が“No Chipping!”キャンペーンに合わせて作成したものに、JFAの名称を加えたものを使用しています。エクストリームクライミングWEBZINE「ボルダリングネットジャパン」は、1999年から5年間配信を行なった後、現在は休止中。アーカイブが公開されています。http://www.bouldering.net/japan/