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JFAユース選手権 I-nacカップ2006

2006年3月25日 新潟県妙高市 I-nac 国際アウトドア専門学校

リザルト(PDF)

* 総合1位は昨夏のジュニアオリンピックと同じく男子が安間佐千、女子は梶山沙亜里(ともにユースA)。


* ユース選手権は'97年に学生選手権として出発しました。'99年からユース選手権(チャンピオンシップ)と名称を変え、学生選手権から通算すれば今年が9回目です。当初は文字通り大学生までも含めていましたが、その後国際大会のユース基準に合わせて、年齢制限が20才未満となりました。最初は予算もろくになく、クライミングジムジムに泣きついてその休業日に使わせていただいていましたが、2004年からはI-nac 国際アウトドア専門学校にその施設を会場としてご提供いただいての開催となり、現在に至っています。

* 参加者数も第1回は男子40名、女子4名(!)。その後は多少の増減はあるものの、男女合わせて50〜70名程度で推移し、昨年は少し多めの83名が参加。今年も期日が学校の終業式の翌日という慌ただしい日程で、昨年程度の参加者数を見こんでいましたが、蓋を開けてみれば一気に100名を越え、男子76 名、女子35名というかつてない規模となりました。これはジャパンツアー最盛期の参加者数に匹敵します。ユース層へのクライミングの普及が、急速に進んでいることのあらわれなのでしょう。その背景には国体が2年後の大分大会から、クライミング関係の競技のみとなることへの各都道府県の対応という「大人の事情」があるに違いないのですが。

* この人数を1日でさばくなど、通常ではありえません。特にユースの各年齢別グループに別のルートを用意する、などということは絶対に不可能です。と言うわけで、同様にユースの大規模大会であるジュニアオリンピックにならうことにしました。男女それぞれ全員が同じルートを登り、総合順位と年齢別グループの順位の双方を出すというやり方です。また、男子の人数は本来なら3ラウンドで予選は2ルートを使用する規模ですが、日程と会場の条件から2ラウンドとせざるを得ませんでした。そのため競技順の遅い選手の待ち時間が長くなってしまい、非常に気の毒でした。お許しください。

* また、最終成績の扱いを今回は実験的に次のようにしました。

各年齢グループ別の予選順位が3位までの選手が決勝クォータ内に含まれなかった場合

  1. 該当する選手の予選総合順位が決勝進出者の順位に連続し、かつその予選総合順位に他の年齢グループの選手が含まれない場合は、決勝クォータをその選手まで拡げる。(今回の女子の場合)
  2. 該当する選手の予選総合順位が決勝進出者の順位に連続しない、またはその予選総合順位に他の年齢グループの選手が同着で含まれる場合、該当する選手は決勝進出者といっしょに決勝ルートを登り、その成績で年齢グループ内の最終順位を決定する。ただしこれらの選手の総合順位は予選段階のものとする。(今回の男子の場合。このため、ユースBの順位が一見おかしなことになっています。)

当初は、全て2の形で行う予定でしたが、実際にやってみると女子が1にあたるケースとなり、そうなると予定したクォータに含まれない選手も決勝に進める方が自然なので、急遽変更させていただきました。こうした変則的な形は実例が少ないので、対応が難しい点をご理解をいただきたいと思います。また、より良い形式についてご意見/ご提案があれば、JFA事務局までお寄せください。

* さてユース大会の度に繰り返すことですが、ユース大会のレベル上昇は著しいものがあります。今回の男子予選は5.12b/c。それで10名が完登してしまう(鼻の差で惜しくも時間切れの小西大介を含めれば11名)のです。上位の選手は、国際大会でヨーロッパの選手と互角に戦う実力を持っており、しかもそれが一人だけというわけではありません。各年齢層にそれぞれ力のある選手がいます。選手数の増加と同時に、全体の力も底上げされてきているのです。日本にヨーロッパのコンペが紹介されて約20年近く経過し、ようやく世界の中で戦える選手が、“突然変異”では無しにコンスタントに国内で生まれる土壌ができつつあるということでしょう。

* 最後になりましたが、会場も含め全面的なバックアップをいただいたI-nac 国際アウトドア専門学校、そして御協賛いただいた各社に深くお礼申し上げます。

主催: 日本フリークライミング協会、I-nac国際アウトドア専門学校
協賛: ロストアロー、THE NORTH FACE、アルテリア、GREGORY、
MOUNTAIN EQUIPMENT、マムート、カラファテ、PUMP、ファイブテン(順不同)
男子ジュニア入賞者 女子ジュニア入賞者

男子ジュニア入賞者

女子ジュニア入賞者

男子ユースA入賞者 女子ユースA入賞者

男子ユースA入賞者

女子ユースA入賞者

男子ユースB入賞者 女子ユースB入賞者

男子ユースB入賞者

女子ユースB入賞者

男子決勝の安間佐千

男子決勝の安間佐千

女子決勝の梶山沙亜里

女子決勝の梶山沙亜里

男子決勝の中嶋渉

男子決勝の中嶋渉(ユースB)

女子決勝の尾上彩

女子決勝の尾上彩(ユースB)

女子決勝の新 育

女子決勝の新 育(ジュニア)

惜しくも予選時間切れの小西大介

惜しくも予選時間切れの小西大介(ジュニア)


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(写真:北山 真)



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