岩場は危険な場所である

発表、未発表に関わらず、岩場の安全性は誰にも保証されていません。さまざまな危険を予測し、自らの安全を守る対策を取らなければなりません。

岩の欠損、崩落・崩壊など
岩には常に、欠損、崩落、崩壊などの可能性があります。実際に、ルートクライミングで、掴んだホールドが壊れて岩と一緒にフォールした例や、岩場で休憩中に落石を受け死亡した事故も発生しています。岩がもろいエリア、普段から自然落石の起こるエリアでは、常に充分な注意を払い、春先や雨後は、とくに落石が起こりやすいことも頭に入れておきましょう。状況に関わらず、常にヘルメットを被ることをおすすめします。

ボルダリングで落石の危険性は少ないものの、持ったホールドが破損し不安定な体勢でフォールすれば、大きなけがになりかねません。岩質や形状などを観察してできるだけ危険を回避し、いつ岩が壊れてもおかしくないと意識しておくことも必要でしょう。

自然災害や動物、害虫などの被害
自然環境に身を置く限り、落雷、突風、高波、地震などの災害のリスクは避けられません。熊などの動物や害虫などの被害もあるでしょう。河原のエリアでは、急な増水にも注意が必要です。事前に情報収集をし、それぞれのエリアの特性をよく理解して、注意と対策を心がけることが大切です。