二子山にトイレを!

クライマーの数に比例して増えるのが、多くの岩場でも問題となるトイレの話。数多くの有名課題や高難易度ルートの揃う人気エリア「二子山」も、例外ではありません。特にメインエリアである東岳は、トイレマナーの徹底や携帯トイレ使用の呼びかけにもかかわらず、取りつき周辺の斜面を林のいたるところがトイレ化するという、非常に残念な状況が長く続いていました。

この状況を改善するため、JFAではかねてから管理者である小鹿野町役場に対し、JFAが費用負担をする前提で仮設トイレの設置を働きかけていましたが、管理などの問題からなかなかいい返事がもらえず、実現に繋がらないまま年月過ぎました。

継続的に交渉を続けるなか、2018年になってなりようやく、二子山・股峠登山口の仮設トイレ設置が実現します。同年に小鹿野町が、JFAの協賛会員でもある株式会社モンベルとの包括連携協定を締結し、町としてもアウトドア活動促進の意識が高まったことが幸いしたのかもしれません。

設置に関わる費用と毎月のリース代、清掃やメンテナンス、消耗品の費用をJFAが、し尿の汲み取りは小鹿野町役場に負担していただけることになりました。清掃やメンテンナンス、消耗品の補充などは、二子山に通うクライマーや、「小鹿野クライミング委員会」などを中心とした、二子の岩場利用者が中心となってご協力いただいています。

また、もっとも大変なトイレの洗浄に必要な水の確保は、二子山を訪れるクライマーのみなさまに広くご協力をお願いしています。このトイレを快適に利用できるよう、一人でも多くのクライマーのご協力をお願いいたします。