〜国内コンペのページ〜

　

　参加者は総勢75名。土曜日、恒例のセッション形式でファンクラス、ミドルクラスから行われた。ファンクラス予選は、出来るだけ完登を味わってもらえるよう気を配った設定で、決勝進出予定5名のところ8名が全くの同成績で1位通過。一方、ミドル予選は、レベルの高かった昨年に比べオープンへの卒業者が相次いだせいか、決勝通過の分かれ目が10課題中5課題完登。もう少し登れてもらう予定だったのですが…。午後からフラッシング方式で行われた決勝では、01年第1回北海道大会を見てクライミングをはじめたという石田孝人選手が、3課題全てを完登して優勝。オンサイト形式で行われたミドルクラス決勝では、03年にファンクラスで優勝し、今年はオープンクラスとのダブルエントリーをするまでになった出世魚、右田安史選手と藪崎哲史選手が予選10課題全てを完登し、一騎打ちかと思われたが藪崎選手が年に似合わぬ老獪さ？で優勝した。

　翌日曜日、男子予選。予選12課題中、本州勢は10課題以上登れる予定だったのだが、優勝候補の茂垣敬太選手や渡辺数馬選手でも8完登どまり。そんな中、藤原亮選手がただ1人の9完登で1位通過。女子予選は尾川智子選手が、唯1人全10課題を完登。総合優勝を争う外河有紀子選手や、田井千香選手、榊原佑子選手らが8完登でつづいた。先に行われた女子決勝。1、2課題を完登したのは尾川、田井の2名のみで、外河選手は肩を痛めているらしく、引き付けられない。ところが3課題目も大ちゃん設定の引きつけが必要な容赦ない課題で、結局、尾川選手が唯一完登。非の打ちどころの無い優勝だった。

　続く10人で望んだ男子決勝。1課題目は一手もので、止まれ！の標識みたいな三角形のスローパーにランジする。止まりそうで止まらないこの課題を5人目に出てきたeXcaliburの竹内俊明代表が止め、会場はヒートアップ。しかし「3〜4人は登る」と見ていたこの課題を登ったのは、あとは渡辺選手のみで、2課題目に突入。これもいきなりどスローパーで抑えこんでの飛びつき課題で、選手は打ちこむものの完登は出ず。

　3課題目。モノホールドからスローパーのルーフにつながる課題も、岡野寛選手、渡辺選手が後1手まで迫ったものの、完登できなかった。結局、全ての課題で上位だった渡辺選手が優勝。2位は1完登が光った竹内選手、3位には決勝は田井慎也選手と同点ながら、予選で上回った岡野選手が入った。道産子選手では女子の萩原亜咲選手が5位、男子では01年のB-Sessionでは小学生だった、竹田昇太選手が6位に入ったのが最高で、男女とも、本州勢との力の差は大きかったか。

　さて、今回で五周年となった、B-Session北海道大会。思えばこの五年間、色んなことがありました。第1回大会は藤井茂久選手の感動の初優勝や、3位に入った道内勢の阿部ちゃんや、塾長こと中野選手の登場。まだ本格的に本州勢が参加していなかったとはいえ、良く頑張りました。その後もミヤーン(宮保選手)やバルッキー(丸木選手)の決勝中、トライの合間にこぼれる「つぶやき」は、ホント楽しかったし、岩田さんや、田井千香さんがいつも女子が少ない中わざわざ参加してくれたのも、ありがたかった。また、B-Sessionをきっかけとして、逆に道内から本州の大会に参加する選手が出てきたのも嬉しかった。他にもここに書ききれませんが、参加してくれた多くの道外、道内のボルダラーの皆様、本当にありがとうございました。そして共に毎回、夜遅くまで頑張ってくれたセッターチームの皆様に、心より感謝しております。気がつけばこの五年間、B-Session全戦参加しているのは、ウチとストマジのみ。営業ジムでもない地方の1ショップの中の、わずか数人のスタッフでまぁ、良くやれたほうかな、と、自我自賛してみたりして…。

　しかし、白石ウォールは解体され、来年以降は白紙状態。さぁて、とりあえずオコツナイでも登りにいこーっと！

奥野　充典（秀岳荘）

写真提供：秀岳荘

協賛

アシックス、ネルソンクライミング、クラックス、ゴールドウィン、エアモンテ、キャラバン、北海道キャラバン、 ロストアロー、ミヤコスポーツ、パタゴニア、ハミックス、Ａ＆Ｆ、コロンビア、ナイキ、マジックマウンテン、 ヴァーテックス、ＵＳＡＭＩＸ，ａｌｌｅｚ、ラフマミレー、フロンティアスピリッツ、サロモン、アスティー、 三共スポーツ、デサント、メッカ 　（順不同）