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B-Session2006
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B-Session2006 Round3 因果カップ

2006年1月14日 大阪市西淀川区 パンプ大阪店

男子は岡野 寛とのスーパーファイナルを征した田中周兵が初優勝。女子は野口啓代が3連勝。

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* パンプのウェブサイトもご覧下さい。


男子入賞者

男子入賞者

女子入賞者

女子入賞者

男子優勝の田中周平

男子優勝の田中周平

 今年で2回目となるinga cupが PUMP大阪店で1月14日に行われた。オープンクラスはB-SESSION2006第3戦、ビギナー、ミドルクラスはPUMP恒例のドラゴンGIGとしての開催で参加者総数は119名となった。 今年も昨年同様、ゲストに小山田大を招待し、小山田大を中心に保科宏太郎をふくめた豪華メンバーでルートセットが行われた。

 予選は昨年と同様のセッション方式で行われ、1ラウンド6課題を2ラウンド、計12本の課題が用意され、1ラウンド1時間でセッションが行われた。ビギナークラスでは徳永潤一、正富靖章の2名が12課題を全完登で通過、両選手を含めた4名が決勝へ進んだ。ミドルクラスでは全完登は出なかったものの9課題完登、K点12本の徳永一也がトップで通過、以下6名が決勝へと進んだ。

 オープン女子は参加者が12名と若干少なめだったが、コンペ常連のトップクライマーの集合したレベルの高い予選となり、野口啓代が12課題を全完登で予選通過、尾川智子が11本完登と続いた。

 オープン男子は44名が参加。今回は小山田大がヨーロッパのボルダリングエリア「フォンテンヌブロー」をモチーフにフットジャム課題が多数用意され、また緩傾斜には極小ジブスのみで作られた課題や1本指ポケット連続の課題もあり、参加者の多くが苦戦した。結局、全完登は出なかったが最近好調の清水淳が11本完登で予選を1位通過。地元選手の高野耕平が10課題完登と清水に続いた。

 そして決勝。ビギナークラスから決勝が始まり、制限時間3分、2課題のベルトコンベア方式で、4名の選手が順番にトライしていく。しかし決勝進出者のレベルが近寄っていたか、予選1位通過の徳永潤一と3位通過の柴田健一が同着。予選の結果から徳永潤一の優勝が決まった。ミドルクラスは6名が決勝に進出。ビギナーと同じく制限時間3分、2課題のベルトコンベア方式で行なわれたのだが、1課題目、トゥフックをきめてバランスを保ちながら次のホールドを取りに行くムーブが意外に悪く、完登者はなし、K点保持も1名。2課題目もコーナーのステミング課題に苦戦し、完登者は0名。決勝では順位がつかず、これも予選の結果から徳永一也の優勝が決まった。

 オープン女子では制限時間4分、3課題ベルトコンベア方式で行われ、5名が決勝進出。ほとんどの選手が1課題目を完登するが、その後の2課題目は完登者がでないまま尾川智子がただ一人K点をマークした。3課題目もなかなか完登者がでず、このまま尾川智子が優勝か?と思われた中、最後の選手 野口啓代が見事に完登して優勝を決めた。これで3連勝となり、圧倒的な強さを見せつける。

 そしてオープン男子決勝。予選順位上位9名が決勝へ進出して課題をトライしていくなか注目の2課題目、強傾斜をフットジャムを駆使しながら登る小山田大の設定課題。各選手フットジャムに苦戦し完登者は無く、1課題、3課題を完登し2課題目のK点を獲得した選手は3名。予選の順位を加味しても田中周兵と岡野寛が同着となって、スーパーファイナルとなった。

 スーパーファイナルもフットジャムを駆使する課題でいかにジャムを極めて登るかが勝敗を分ける課題。しかし、ここでも波乱が起こった。2名とも完登はできなかったが同高度で同着になり、急遽スーパースーパーファイナルを行うことになった。

 スーパースーパーファイナルは2名の疲れを考慮し、若干やさしめの課題となっているが135度壁の急傾斜面に設定された課題で、核心はカチのジブスと2本指の浅いポケットからの一手を決め、そこから足が悪い中で終了点手前のデカホールドを取りに行くムーブ。始めに登場した岡野寛は最初のトライで2本指ポケットからの一手を保持し、手を出すもデカホールドにさわれずフォール。2トライ目は疲労のためか1トライ目の高度を超えることはできなかった。決着はつくのか?と観客が固唾を呑んで見守る中、田中周兵が登場してトライを開始した。若干疲労が見える登りだが、2本指ポケットからの一手を止め、岡野がさわれなかったデカホールドを保持。惜しくも完登はできず、フォールしたが、優勝を決めた。

 息を呑む決勝が終了したところで、昨年同様に小山田大のエキシビションが行われた。小山田大を囲んで100名以上と思われる観客が詰め寄り、その登りに注目した。今年のエキシビジョンは完登者の出なかったオープン男子の決勝2課題目とオープン女子のスーパーファイナル、リクエストからオープン男子のスーパーファイナルの3本を登ったが、余裕を見せて登る小山田の姿に観客から多くの歓声が沸いた。

 今回の大会は小山田大をサポートしているメーカーが協賛につき、大会当日にはingaの新作を展示したingaブース、マッドロックからはモデルチェンジしたクライミングシューズ「ムゲン」を展示したブースが設置され、サプリメントのMUSASHIからは選手向けにさまざまなサプリメントの試飲会&販売ブースがでた。さらに、小山田大の映像作品に数多くの音楽を作っているDJに来ていただき、DJブースも設置され、ノリの良い音楽のなか大会が進行し昨年以上の盛り上がりをみせた。

タカヤマン(パンプ大阪店)


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