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初登/再登情報   〜初登/再登情報〜

※ 文中のグレードは原則的に投稿者の感じたものを記載しています。

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前 次伊豆 城山 “ロジカルプログレッション”、“リキッドフィンガー”

ロジカルプログレッション リキッドフィンガー

* 12月11日に、渡辺数馬が “ロジカルプログレッション”、野口啓代が”、“リキッドフィンガー”にそれぞれ成功。

“ロジカルプログレッション”

25手。“リキッドフィンガー”を95%登ってからレストして初段のボルダー登る感じ。

2〜3年前に2、3回トライして全然登れなさそうだったからやめていたのですが、今年11月にトライしたらラストのマントルまでいきなり行けたので、集中トライしました。個人的には“リキッドフィンガー”の箇所と最後のマントルが核心でした。

(渡辺数馬=右写真上)

“リキッドフィンガー”

23手。5.11の垂壁の後、6手一級位のボルダーと言う感じ。核心最後のガバ取りのムーブはなかなか面白い。

11月23日に“ポコチン大魔王”(5.12d)をフラッシュ。その日にリッキドフィンガーのトライを開始。

核心のガバ取りで5〜6回連続で落ちて気持ちが萎えましたが完登できました。トウフックやダイナミックなムーブは苦手でしたが、非常に楽しい課題でした。

(野口啓代=右写真下)

(2008/12/14)

前 次 小川山 “不眠症”(五段) 第2登

* 11月30日、スラブの課題としては国内最難と思われる“不眠症”(小川山水晶スラブ下ボルダー不可能スラブ)に、中嶋 徹が成功した。第2登と思われる。

昨年からトライしていた不眠症を登ることができました。6日間のトライ。グレードは伴奏者より難しく感じました。最後の1手が核心なので悔しい思いを何度も何度もしましたが、登れた時は非常に嬉しかったです。

(2008/12/04)

前 次 塩原 “タキオン”(三/四段)など、三つの初登記録

* 11月29日 倉上 慶大が初登(右写真)。

タキオン

塩原の大岩と野立岩の間にある高さ5〜6mほどの130度くらいに前傾した岩の、棚状の帯のようなホールドが続くライン。この岩には名前もついていないようで今回初登したラインしか課題は無いようです。

塩原のボルダーのなかでもかなり目につくラインで、この岩の存在自体は結構前から知ってはいたのですが、川の増水や下地の悪さから本格的なトライはできず、本格的にトライを開始したのは今年の春くらい。当初、下から見上げた限りではマントルは簡単そうに見え、下部さえ解決できればすぐ登れるだろうと思っていました。

実際にムーブを探ってみると、下部は意外にも簡単ですんなり解決でき、マントルの体勢まではすぐに持っていくことができました。しかし、トライを重ねていくうちに実は一番難しいのはマントルだということがわかり、高さと下地の悪さから来る恐怖感から突っ込んだトライもできず、いつ もマントルの体勢に入っては何もできずに落ちてしまうばかり。そのままシーズンも終わりに近づき暫くこの課題からは離れてしまいました。11月後半から再度トライを開始し、今までとは全く違うムーブでマントルを返せることを発見し、登ることができました。

グレードについては今まで登った三段以上のマントル課題(静か、豊かの海……etc)と比較して、マントルだけでもそれ以上に厳しく、マントルまでも一級/初段ほど。さらにマントルで落ちるとただ事では済まない高さ、という精神的要素も加味して三/四段としました。

スタートは左下のガバに地ジャンします。特に限定はなく、下の突き出た岩もフットホールドとして使えますが、後ろの岩 は使いません。トライを始めた当初、ホールドは苔だらけでトライされた形跡もなく、再開した時も誰かが登ったような感じはなかったのでおそらく初登だと思います。何度もトライを重ねていき、岩に隠された未知のムーブを探求していくことで、不可能と思われた課題もいつかは登れる日がくる、という意味合いをこめてこの課題を“タキオン”と名付けました。


また塩原では他にも新しく登られた課題があるので、あわせて紹介します。

蜉蝣(二段 下写真):倉上 慶大 初登(2008/6/14)

“野立岩正面”を、さらに右奥のルーフ部分からシットダウンスタートで登る。ルーフのアンダーガバでスタートし、で5手ほどでルーフを抜けて垂壁部分に出た後左へトラバースし野立岩正面にリンクする。最後は高さもあるので慎重にトップアウトして下さい。

オルタナ(初段+):斉藤 竜也 初登(2007/10/29)

“Fly High”と同じスタートで右に抜けずに左上し、トップアウトする。


蜉蝣

グレードはそれほど難しいわけではありませんが、どの課題も非常に素晴らしいラインで、内容も面白いので是非トライしてみて下さい。 又、何か課題についてわからないことなどありましたら私のブログ(K大の奇妙な登攀 url:http://ivankt.exblog.jp/)で過去の記事にまとめてあるので参考にしてみて下さい。

(2008/12/01)


前 次 御岳 “忍者返し”、“とけたソフトクリーム岩のトラバース”

* 11月22日 島谷尚季(12歳、小6)は御岳の“忍者返し”(1級)と、とけたソフトクリーム岩のトラバース(初段)を登った。忍者返しは3日間、ソフトクリームトラバースは1日、約1時間のトライ。

(2008/11/26)

前 次 北海道 登別アヨロ海岸ボルダー“ブラックホークダウン”(7c+)

“ブラックホークダウン”を登る萩原亜咲

* 吉田和正が初登した課題。10月12日 萩原亜咲が成功した。女性では初めての可能性が高い。高さ6m程の岩で下部は120度ほどの前傾に浅いポケットやスローパーの4手。上部は傾斜が緩くなり小さなエッジや細やかなスタンスを辿る全7手とマントリング。

昨年9月からトライを開始、同年11月に残り一手というところまで追い詰めましたが、惜しくも完登を逃し今年3月に再度トライしましたが、前回同様マントル手前のガストンまでで敗退。岩場そのものが海に面しているため、潮の状況でコンディションもかなり変化するので秋が来るのを待って今回気持ちを新たに再度トライ。

前日まで雨天が続き、またしてもコンディションに泣くのかと思いきや、当日は気持ち良い秋晴れで最高のコンディションの中でトライ。国体に向けかなり登り込んでいた甲斐もあり、開始数回で前回同様のところまで行きましたが、核心のエッジ保持で指が裂けてしまい痛恨のミス。今回もまた見送りかという他の予想に反し本人の「これで最後」と決めたトライで会心の登りを見せ、見事完登。

いつも一緒に岩場へ向かう仲間達に見守られての完登!岩頭に駆け上がる姿はとても印象に残りました。

本人のコメントは「クライミングに出会った当初は1手もできなかった付き合いの長い課題なだけに、とても嬉しかったです。」とのこと。

(2008/10/19 文、写真:田部井 和人)

前 松島暁人が“メメント”(8c+?)を第5登

* “Rock&Snow”今号(#041)でもキリアン・フィッシュフーバーによる、3日間での第4登で話題となった、オーストリア、ジルブレッタのボルダー課題“メメント”。これを松島暁人が9月20日に第5登。詳細は不明だが、たった1日6回のトライだったようだ。“Rock&Snow”でもこのグレードは疑問視されていることが書かれているが、この松島の結果により、少なくとも8c+ではないことが確認されたといえよう。

* だが仮に8cだとしてもVグレードに換算すれはV15、段級で言えば五段+ということになり、このグレードの最も少ないトライでの完登といういうことになる。ちなみに松島は9月6日、アルコロックマスターのボルダー部門で4位。9月13日にはオーストリアカップ(キリアンも出場)で優勝。絶好調のようだ。

暁人ブロローグ(松島暁人のブログ)

(2008/09/23 北山 真[Rock&Snow])

前 次 鳳来 “エゴマニアック”

ガンジャをトライする田中亜貴 (昨秋)

* 4月3日に田中亜貴が成功。女性第2登と思われる。

3シーズン前(去年の春)からトライしていた“ガンジャ”が登りたくて、今シーズン2回目のハイカラでした。ガンジャはたぶん40回はやっていると思います。「登れそうで登れない。それでついつい、またやりたくなってしまう。」そんなルートです。

先週は、今シーズン初日で最高到達点がマークできたので、もしもに備えてとりあえず“エゴマニアック”の部分を一回チェック。3日は大阪からのクライマーがエゴマニアックをトライされていたので、ヌンチャクが上までかかっていました。「もしガンジャが登れたら、エゴをいけるところまでつなげてみよう」と思っていましたが、本気トライ1回目は動きが硬くて×。2時間大レストして2回目……。“ガンジャ”がやっと登れました!長かった〜。嬉しい気持ち、そのまま下りたい気持ちを切り替えて、“エゴ……”のパートへ。

朝一でチェックしていた最初のパートをなぜか超えられてしまい、そのまま記憶のあいまいな上部へ。かなり焦りましたが、下からの応援のおかげでなんとか完登できました!登れた時は信じられなくて、なんだか自分の事じゃないみたいでした。

コンディションは最高で、時々吹く強い風が湿気をとばしてくれる日でした。ホームである鳳来で、ずっと目標にしていたルートだったので本当に嬉しいです。応援してくださった方、ビレイしてくださった方、本当にありがとうございました。

グレードに関してですが、個人的には“ガンジャ”は13dでいいのではと思います。他のエリアとの比較より、そのエリアでグレードのスライドがあっていることが、この辺りのグレードでは大事な気がします。“ドント・ストップ・ザ・カーニバル”、“アクシデントウルフ”の13b、“ステロイド・パフォーマンス”、“アクシデントパンダ”の13cと比較すると、“ラーマ”は確実に13c/d(『Rock&Snow』では13c)はあると思いますし、“ガンジャ”は“ラーマ”より難しい気がします(得意不得意はあると思いますが……)。

グレードが全てではもちろんないけれど、頑張ってトライしているルートに適正なグレードがつけられていたほうがやっぱりいいと、私は思います。

(2008/04/04 写真は昨秋の“ガンジャ”トライ中のもの。 撮影:世良田 郁子)

前次 スペイン シウラナ&モンサン

“Kalea borroka(8b+)”を登る中原。

* 2月25日〜3月16日にかけてスペインを訪れた中原栄の報告。

シウラナ

  • Anab'olica(8a) 3トライ
  • Un rato en cada pondus(8a)
     2トライ
  • Cop de cigala(8a+) 4トライ
  • La cara que no miente( 8a+)
     3トライ
  • Kalea borroka(8b+)
     40mと長く美しいルート、8トライ

モンサン

  • 47番(8a) 3トライ

この他、7c+ 3本、7c 1本、7b+ 4本、7b 2本、7a+ 4本、7a 6本、6c+ 1本。

(2008/03/22)

前 次 鳳来 “バーニス”

* 3月16日に尾上彩が成功女子の5.13aの年少記録としては、小林由佳の10歳(真野川・ミクロコスモス)に続く2番目の記録。

* 以下は尾上をコーチしている伊東秀和のレポート。

この春、小学校の卒業の節目を迎えるということもあり、卒業までの目標に13台を登る目標を立て、日帰りでの鳳来通いが始まりました。

2月中から通い始めたので、しばらくはあまりの寒さにアップも厳しい状況でしたが、3月中旬に入るとかなり状況がよくなり3月9日のトライではあと1歩まで迫り、リーチがかかった状況でした。

そして16日。2日前まで高熱を出していたので心配もありましたが、当日の暖かさも味方したこともあって1回目のトライで完登することができました

トライは5日間。ヌンチャク掛けを含めてのトライ数は15回程度。繋げての本気トライは7回でした。

この日を逃すと、卒業直前の1日しかチャンスがなかったので本当によかったです。カウントダウン付きの目標ということもあって、「コンペより緊張する〜」と言っていましたが、よく集中して登りきったと思います。

コーチとして同行していましたが、極寒の中の半分ダメ元でのオンサイトトライ で、自分自身もこのルートをオンサイトすることができたのはとてもよかったです(過去2人目?)。師弟共にとても思い出深い1本になりました。

(2008/03/22 写真:伊東秀和)

前 次 備中・羽山 “テルセーラ”(5.14a)

* 1月29日に田中亜貴が成功。国内での女性による5.14の成功は、真達朋子(鳳来“エゴマニアック”)、中貝星子(備中“備後のユージ”)に次いで3人目か?

何年か前から、羽山を訪れた時には“門前払い”をトライしていました。今シーズンは“棲龍門”を目標に昨年末から通い始め、まずは“門前払い”を4日ほどトライ。1月8日に“棲龍門”をRP(3日、5トライ。“門前払い”へのトライを除いて)できたので、“テルセーラ”をやってみようと思いました。40mという長さから、多分得意系かなと思ったからです。

登れた日は前日までの雪で染み出しが始まっていて、コンディション的にはあまりよくなかったのですが、中間部の核心ができたので気合で頑張りました。まだ登るには時間がかかると思っていたので、登れた時は不思議な気持ちでした。(4日、8トライ)

羽山で一番長く、印象的なこのルートを登れて嬉しかったです。

(2008/02/07 02/08 補足訂正)

前 次 伊豆 城山 “ロジカルプログレッション”

* 1月2日に安間佐千が“リキッドフィンガー”、“ポカプログレシオン”、“ロジカルプログレッション”の3ルートに成功。

12月30日から1月2日まで冬休みを使って城山を訪れた。目標は“リキッドフィンガー”、“ポカプログレシオン”、そしてそれらの核心をつなげた“ロジカルプログレッション”。

まず12月30日に“リキッドフィンガー”を、ヌンチャク掛けを含めて3トライで、31日には“ポカプログレシオン”を2トライで登った。この2日間は寒波が来ていたらしく強風で非常に寒く、さらに岩も湿気ていて登りにくかった。

年明けの1月2日、この日は風もなく、岩もからっとしていて、この日を逃す手はないと思い、気合いを入れて“ロジカルプログレッション”にトライ。上部で確率の悪いポケットへのデッドがあり、ここで落ちたらしばらくはまるなと思っていた。だから、このトライはかなり集中していた。リキッドを越え、指がかじかむことなくレストを軽くし、ポケットを安定して捕らえ、完登することができた。3トライ。

自分の最高グレードを少し上げることができて、またボルダー的なこのルートから得られるものが僕には多かったので、すごく嬉しい。グレードに関しては、“リキッドフィンガー”が5.13d、“ポカプログレシオン”5.14a、“ロジカルプログレッション”は5.14b/cぐらいに感じた。

(2008/01/08)

パタゴニア Photo: Barbara Rowell
08年1月
伊豆 城山 “ロジカルプログレッション”
備中・羽山 “テルセーラ”
08年3月
鳳来 “バーニス”
スペイン シウラナ&モンサン
08年4月
鳳来 “エゴマニアック”
08年9月
松島暁人が“メメント”(8c+?)を第5登
08年10月
北海道 登別アヨロ海岸ボルダー“ブラックホークダウン”
08年11月
御岳 “忍者返し”、“とけたソフトクリーム岩のトラバース”
塩原 “タキオン”(三/四段)初登など、三つの初登記録
小川山 “不眠症”(五段) 第2登
08年12月
伊豆 城山 “ロジカルプログレッション”、“リキッドフィンガー”



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